シビアコンディション時の点検について
平坦路での走行や、一定速度の走行を想定した標準的な使用に比べて、シビアコンディション(クルマにとってより厳しい使用状況)の場合には、部品やオイルなどの劣化が早まることがあります。たとえば、ストップ&ゴーを繰り返すような渋滞や、エンジンやオイルが充分に温まらない状態の低速や短距離の走行、また登坂路やホコリが多いなどの使用環境によっても、クルマはシビアコンディションにさらされています。このような場合には、走行距離が少なくてもクルマやエンジン、部品などに大きな負荷がかかっています。次に示すような走行状況の場合には、標準よりも早めの点検・交換を行ってください。
こんな走行状況はシビアコンディションです
目安として下記のいずれかでの走行が走行距離の30%以上の場合、シビアコンディションに該当します。シビアコンディション条件に該当した場合、下記の6ヶ月または12ヶ月毎の整備を行って下さい。
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A |
B |
C |
D |
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点検時期 |
悪路(デコボコ道、砂利道、未舗装路)での走行が多い
悪路の目安
- 運転者の体に衝撃(突き上げ感)を感じる荒れた路面
- 石をはね上げたり、わだち等により下廻りを当てたりする機会の多い路面
- ホコリの多い路面
雪道での走行が多い
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走行距離が多い(目安:20,000km以上/年) |
山道、登降坂路での走行が多い(目安:登り坂が多く、ブレーキの使用回数が多い) |
短距離の繰返し走行が多い(目安:8km以下/回)
外気温が氷点下での繰り返し走行が多い
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低速走行が多い場合(目安:30km/h以下)
アイドリング状態が多い場合
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6ヶ月毎 |
- ブレーキホース・パイプの漏れ、損傷、取付状態
- ブレーキシューの摺動部分、ライニングの磨耗
- ブレーキパッドの磨耗
- エアークリーナーエレメントの汚れ、詰まり
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12ヶ月毎 |
- ステアリングギアボックスの取付の緩み
- ロッド、アーム類のポールジョイントのダストブーツの亀裂損傷
- ブレーキドラムの磨耗、損傷
- ブレーキディスクの磨耗、損傷
- サスペンションの取付部、連結部の緩み、ガタ、損傷
- ドライブシャフトのユニバーサルジョイント部のダストブーツの亀裂、損傷
- 燃料漏れ
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